離婚した方が子供は幸せ?悩むあなたへ贈る詩とメッセージ~母の日の寄せて~

子供のために離婚したいけれどできない
「子どもの前で喧嘩するくらいなら離婚した方がみんな幸せ」
「子供のために自分の幸せを犠牲にする母親である必要はない」
「我慢は毒。母親だって自分の人生を生きよう」
「母親が幸せなら、子どもも幸せ」
「幸せな母親がいる子供は幸せ」
「不幸な母親がいる子供は不幸せ」
「母である前に一人の女性」
最近、SNSやメディアでよく目にするフレーズです。
こんな言葉がSNSや本の中で当たり前のように使われています。
一瞬心が軽くなるこの言葉たち。
私も以前そう思っていたし、書いてあることは間違いではないと思うので気持ちは理解できるものの、実は少し違和感を覚えます。誤解している人が多いというか・・・。
母親・父親の前に両親では?
本来「母親」を「父親・男性」に変えてみてもその通り、であるはずですね?
でもそう思える人、賛成できる人は何人いるでしょうか?
「子供のために自分の幸せを犠牲にする父親である必要はない」
「父である前に一人の男性」
なんて言ったら炎上確実ですよね。
わたしばかり頑張ってる・・・
たしかに育児は大変です。
特に義両親や自分の両親とさえも不仲だったり、距離が離れすぎていて助け合えない関係だったら。
寝不足、上手くいかないあれこれ、自分だけの時間がない、疲れや不満から、夫婦お互いがすれ違い、分かり合えない苦しみ。
「私ばかりが頑張ってる」「理解も感謝もされない」と感じる孤独。
それらが怒りになり、時には子どもに向けられてしまうこともあります。
カウンセリングの中でも、夫婦喧嘩のきっかけとして問題になることは多々あります。
「じゃあ私だけが子供のために我慢すればいいの?」「この我慢は無駄なの?」「離婚をしちゃいけないの?」
夫婦の協力でかなりストレスは緩和されますが育児が「楽」になったり「減る」わけではないです。
そう悩むお母さんたちに、私が静かに届けたい詩があります。この詩は、母としての自分、家族との関わり方を見つめ直す静かな光のような作品です。
ママの毎日
育児が大変過ぎるのは夫のせい?と思っているお母さんに読んでもらいたい詩
こんな風に始まります。
「独身の頃、ヒールの靴が好きだった。
電車の中でゆっくり本を読むのも、お風呂の半身浴も、美容院に通うのも好きだった。
好きな時に出かけ、好きなことに時間をかけていたあの頃の私。
そんな私は今、泥だらけのスニーカーを履き、大きなママバッグを肩にかけ、
子どもたちの手を引いて公園を歩く毎日。」
― LICOmama『愛され実感子育て法』より一部引用
https://licomama-kosodate.com/entry-12140029379
そのあとは、子育て経験のある人なら経験済みのアルアルが続きます。
「聴く曲はミスチルからアンパンマンマーチに変わった。
眺めているのはファッション雑誌から子どもの母子手帳や幼稚園からの手紙に変わった。
考えていることは今日の夕飯のメニューと
長女が幼稚園から帰ってきたあとのおやつ、お風呂、夕飯の流れの確認。
今日の天気で洗濯物が乾くかどうかと明日の長女の遠足が晴れるかどうか。」
アルアルは続きます。
そして
「毎日 押し流されるように迫ってくる日常があるからキレイに片付いた部屋も、大の字で朝まで眠れる夜も、ゆっくり塗れるマスカラもなんだかもう思い出せない。」
これを読むと涙が出てくる人もいるでしょうね。ネイルなんか絶対乾く前にぐちゃぐちゃになるし、匂いも気になるからもってのほかでしたよね。ネックレスも危ないし引きちぎられるからできない(笑)
立ち止まらずに向き合う勇気
そして作者のLicoさんはそこで立ち止まっていない。それが素晴らしいと思います。
つまり気づきがあったのと、ないのでは育児への向き合い方が大違いなんです。
「そう 思い出せないから、私たちはつい忘れてしまうのだ。
この毎日がずっと続かないということを。」同引用
わたしにはすでに成人した一人娘がいます。夫は出張が多かったのでアルアルも経験済みです。以下も涙無くては読めないのです。なぜなら、そのとおりだから。以下同詩より抜粋
「1人でゆっくりお風呂に入れるようになったら
湯船の中 あなたと向き合い数を数え、柔らかく響いたあなたの声を私は思い出すのでしょう
1人で好きなだけ寝返りをうち眠れるようになったら、どこまで寝転がつても隣にいないあなたのぬくもりを私は探すのでしょう
好きな音楽のCDを好きなだけかけられるようになったらこの部屋の中に溢れていたあなたの笑い声を思い出して、私は泣くのでしょう
好きなだけお化粧に時間をかけられるようになったら私の洋服をひっぱり、膝の上によじ登り、私のやることなすことをお邪魔してくるあなたのその小さな手を思い出して、私は泣くのでしょう
好きなだけヒールが履けるようになったら、笑い転げるあなたを追いかけて走り回り泥だらけになって遊んだあの空を思い出して私は泣くのでしょう」
現代&現実は甘くない
この思い出をお母さんはほぼ独り占めできる。
もちろん夫婦でシェアできればいちばんだけれど、現代社会はそう甘くないです。
フルタイムでサービス残業(日本なら)や出世競争(日本ほどではないにせよ)、社内昇格や資格審査、結果重視という首切りレーダーの下で、日本や大都市なら加えて満員電車に朝夕揉まれるか、渋滞に巻き込まれるか、残業して帰ってきた夫が、快く素早く完璧にやや不機嫌で疲れている妻の意を汲んでにこやかに家事や育児を手伝うシーンは私にはアニメでしか想像がつきません。

「でも自分の人生を考えてみたら、特別なのは、本当は子どもが側に生きている この毎日の方。
でも私たちはそれを忘れてしまう。
なんだかずっと続くような錯覚を起こして毎日を過ごしているけれど大変に思えるこの毎日に、数えきれない愛しいが散りばめられていることを私たちはいつか知るのです。」
子供の幸せの中にパパ(夫)はいないのか?
パパ(夫)にも同じ思いを持ってもらいたいと思うでしょう。
大半のパパだってそう思っているでしょう。
若干パパとママの立ち位置や感じ方は違います。
でも、子供の幸せの中に、必ずパパの存在はあります。
たとえ忙しい朝におはようというだけで出かけてしまうパパでも、ママのお手伝いは週末の買い物に付き合うくらいしかしないパパでも。ママに言われた時しか一緒にお風呂に入ってくれないパパでも。レアなママがお出かけの時や連休や夏休みにしか思いっきり遊んでくれないパパでも。
育児に協力的ではないことで夫の人格全否定してしまう前に、それをきっかけに夫婦の口論がエスカレートして、このままだと家族一生不幸で過ごすことになると決めつけてしまう前に、どうぞ全文を読んでみてください。(SNSで全文を勝手に掲載している人が多くみられましたがそれは違反です。コピペするなら著者の許可をもらうか、以下のように引用先を明記しましょう)
「ママの毎日」(LICO著/愛され実感子育て法より一部引用)
https://licomama-kosodate.com/entry-12140029379
「子育てが大変すぎるのではない、夫の非協力が赦せない」あなた。
母としていろいろ我慢してきたのに、感謝されないと感じると、つい誰かを責めたくなることがありますよね。赦せないのではなくて多分悲しくて寂しくて、もう愛されていない気がするのですよね?でも、怒りが向かう先が“夫”だけになってしまうと、子どももその空気を敏感に感じてしまいます。
そして、反応が薄いか反抗的な反応の夫に諦めを感じてイライラの矛先がつい子供に向いてしまうのですが・・・夫がいるからあなたが衣食住に不足しない子育てができているということも忘れずに。
覚悟なく、母子家庭の人がうらやましい、離婚したほうが100倍幸せ、なんて言わないでくださいね。
離婚したほうが良い場合ももちろんあります
本当にあなたのパートナーは夫や父親にすべきではない人なのか?子供も不幸にするのかどうか?疑問に思うなら、無料オンライン体験カウンセリングで私に尋ねてください。
又は、激安動画セミナーの4つのワークで確認してみてください。国際結婚でなくても夫がエイリアンとか異文化育ちで理解に苦しむなら使えます。
あとがき
丁度母の日はカウンセリングが立て続けに入り、当日出せませんでした。私のブログは検索で見つけてもらうことが多いので、この投稿は来年まではあまり人目にはつかないかもしれませんねぇ。でも、これを見つけてここまで読んでくださったあなた、共感してくださったら嬉しいです。
本当に子供が育つのはあっという間。もう母の日とクリスマスと誕生日くらいしかハグしてもらえません。私とそっくりのイライラ子育てをしようとする娘を見て慌てて引き留めます(笑)はい、わたしは理想的な母親ではなかったです。孫でやり直しさせてもらえて感謝しています。
結婚も出産も回避する若者は多いです。あなたに孫が出来るかはわからない。だから、もし新ママの目に留まっていたら、子育てはマラソン競技。苦しいけれど子育て独り占めして大丈夫、ゴールを切ったら苦しさは実感としては思い出せない。苦しかったときだけを思い出しては次に進めない。夫に一緒に走ってもらいたい気持ちはわかるけれど、それはまた今度。