円満離婚レシピ 結婚と離婚のメリット 壱の日福ぶろぐ
お互いにメリットのある関係を維持するか、お互いのメリットを尊重して違う道を進むか、
それは闘いではなくて、相互理解とその後の話し合いなのです。
これが円満離婚レシピ
購読会員限定記事の予定でしたが、多くの人に読んでもらいたいのでそのまま公開します。
夫や妻はあなたとなぜ結婚する(した)のか?
あなたが彼と結婚したメリット何でしたか? そして彼があなたと結婚したメリットは?
正誤良し悪しはありませんから、良ーく考えてみてください。
私がまだ若くてきれいだったから? そろそろ家庭を持ちたかったから?
世間体? 子供が欲しいから? 寂しかったから?
悪い人ではなさそうだから? 人生変えられそうだったから?
一緒にいて楽しかったから? 頼りになった(なりそうだった)から?
今思い浮かんだ理由で、現在の関係がわかります
あなたとパートナーの関係が悪ければ悪いほど、ロマンチックな理由より現実的な理由が出てきますよね。
あなたとパートナーの関係が良ければ、良いほどロマンチックな理由や精神的な理由が出てくるでしょう。
どちらもあなたにとっての「事実」。
でも」「真実」かどうかはわかりません。
関係が良くても悪くても主観的なバイアスがかかっていますから。
どんなメリットでもあれば離婚にはならないという事実
メリットなんて殺伐としてる・・・と思うかもしれません。
でもどんなことでも必ず小さくてもメリットが行動の原動力です。
それは物質的なメリットとはとは限りません。ボランティアだって、自分の心がそれで満たされるというメリットあればこそ、行動になるのです。
どんなにひどいと思うメリットでも良いのです。そのメリットがお互いに感じられているうちは少なくとも離婚の問題はないはずです。
どちらかのメリットがなくなった(少なくなった)ことが関係を悪くしている原因でもあります。
離婚のメリットの方がデメリットより多ければ、離婚したほうが良いと思えるのも自然なことです。
例えば夫側の見解・・・
夫側から見てみますと、
美人でセクシーな奥さんをもらって友達や家族に自慢したかった夫は、産後に太って身なりも構わなくなってきた妻にメリットは感じなくなってきているでしょう。
日本妻なら、もう夜の営みも拒否する日がほとんどになって、夫の欲求不満は臨界点間際です。
でも代わりに可愛い子供を3人も産んでくれた、今も育ててくれているという点での第2のメリットはまだあります。
そこで、最初のメリットを挽回すべくとる行動は浮気だったりします。
でも第2のメリットが感じられる以上、その浮気は夫側の離婚の原因にはならないのです。
だから、あなたが逆上して離婚しようとしても、夫は阻止しようとします。夫の望みは離婚ではないからです。
夫は第2のメリットの可愛い自分の子供を産み育てている人、子供にとって必要な母親、両親が揃っているという体裁の良い家族。
第2のメリットまで奪われたくないから、たとえ裁判になっても闘うでしょう。
そして、あなたがいかに変わってしまったかということをとうとうと裁判所で述べることでしょう。
あなたの態度いかんですが、冷たくあしらったり逆上すれば、そのうちバイアスが発揮されレバレッジが効いてきて、(つまり、自己防衛や被害者意識が増大して)あなたはとんでもない悪女にまつり上げられます。
妻の見解・・・
比較的有名な企業に勤めて世界中を飛び回っていた夫は、収入や地位や世間体だけでも十分なメリットがありました。
スマートな彼は恋人や新婚時代は優しく、友人にも自慢の彼でした。
結婚し、子供が生まれてからも忙しいと家事は一切手伝わないのに文句だけは言う。
最近はお腹も出てきて、お給料も減って、節約を迫られていちいち口うるさく言われる。
俺が仕事をしているから生活できているんだと言わんばかりで、くたくたに疲れているのに夜の相手もさせられる。続けて断ると逆上する。そのうち週末も出かけて家にいる時間が少なくなった。
夜中にポルノを見ているのを発見し吐き気が出る。
デートサイトで誰かとチャットしている様子も感じられたが、ついに決定的な浮気の証拠をつかんだ。
それがきっかけで口論になったが反省の色はなく、開き直りすべてを私のせいにする。
もうこれは慰謝料をもらって子供を連れて離婚しかないと思う。
あなたも彼の態度いかんで彼をとんでもない悪漢サイコパスやレイピストやDV野郎にまつりあげます。
平等と言えば平等なのですが・・・
あなたにとっては、慰謝料で経済的メリットが満たされれば、親権で子供というメリット、(浮気された奥さんという屈辱からの)自由というメリットもあるので離婚は魅力的です。
闘いの幕開け
相手もあなたも自分が不当に悪者にされて黙っていられませんから、相手を敵対視して弾叫し、一生後悔させるべく裁判に勝ち、慰謝料を可能な限り取るか、びた一文も払わず、長い時間をかけて離婚することが人生の目的のようになってきます。
特に人生の目的を持たずに生きてきた人には、この目的は高揚感と充実感をもらたす媚薬の役割になったりします。
達成感よりドラッグが切れた喪失感が後に待っていることも・・・。
そこでちょっと考えてみてください。
あなたも悪くないけれど、相手も悪くないとしたら?
または、相手が悪いかもしれないけれど、あなたも悪かったとしたら?
誰が悪いわけでもなかったとしたら?
どこでなにがずれて、メリットがメリットでなくなってしまったのでしょうね?
メリットがなくなったので関係を解消したり、乗り換えるのを反対はしません。
家だって車だって洋服だって、メリットがなくなったら買い換えますから。
でも、人間や人間関係は家や車と違って、成長し変容することでいかようにも変わります。
まとめ
メリット・デメリットは確実にありますが、精神的メリットデメリットが表面上や物質上のメリットを超える関係なれれば離婚は回避できます。
相手と自分のメリットが共有できないのであれば、より良い人生を別々に進むことを戦わずに応援しあって生きていくことを目標に、手段や方向性を探ることがより充実してお互いに(そして子供たちも)幸せな結末になるはずなのです。
離婚が悪いわけではないです。
でも相手のせいで離婚する人生より、自分と相手の人生のために円満離婚して新しい人生を後悔なく生きていってほしい。