嘘つき!夫婦喧嘩から仲直りしにくくなる理由 夫婦カウンセリング
夫婦カウンセリングケースより(壱の日福ぶろぐ)
お互いに嘘つき呼ばわりでだんだん仲直り不可能の夫婦喧嘩になるのはなぜでしょうか?
夫婦喧嘩の事実
元々中の悪かった夫婦が決定的なことがあったと言います。
「その日に起きたことを事実だけを説明してください」と言います。
普通なら夫と妻の話は同じになるはずです。よね?
カップルカウンセリングではこうなります。
妻の話し
夫はこの日、私が大反対したにもかかわらず子供たちを夫の友人家族の主催するピクニックに連れて行く予定でした。
私はあの家族とは仲も良くないし、そこの子供は末っ子より年齢も体も大きいので、彼は家で遊ばせた方が良いと思っていました。
夫には自分だけ行けば良いと言ったのに、子供を味方につけたいのか、良いパパを友達にアピールしたいのか、連れて行くとしつこいので上の子二人だけ連れて行くように前から言ってありました。
当日はみんなが出ていくのに気が付くと末っ子も行きたがるので気付かせないように行ってと頼んであったのにもかかわらず、夫は朝から子供たちにピクニックの話をコソコソして行く気にさせていたあげく、出かけるときにTVに夢中になっていた三男にわざわざ行ってくるねと声をかけるではないですか。
幸い三男はTVに夢中で聞こえていなかったのに、わざわざ長男をよこして三男に行こうと誘いだしました。三男は「行く~」と玄関にいき、夫に連れ去られました。私はそこで感情が爆発して大泣きしてしまいました。
末っ子はびっくりしてやっぱりママとお家にいる~と戻ってきかけたのに、また連れ去られ、今度は子供たち全員がお家にいる~と泣き叫んでたのに、その後車のドアがバタンとしまって連れ去られてしまいました。
私はその日なにもできず心配と悲しみで泣き続けていました。家に帰ってきてからもわたしだけを悪者にして子供たちと私を近づけないようにしていたので、腹が立って一回家を出てドライブしました。
少しお酒を飲んでいたので遠出は危ないと思い近所の公園の駐車場に停めて思いっきり泣いて散歩して帰りましたが、家族はすでにみんな寝ていて誰も私を心配する人はいないんだ、と絶望的になりました。
夫の話し
わたしはこの日、子供たち全員を自分の親友家族の主催するピクニックに連れて行く予定でした。
うちは妻がアウトドアが嫌いなので、ピクニックをする機会もないし夏休みで子供たちも暇だし、自然の中で他の子供と遊ばせるのは良い機会だと思ったからです。
妻は最初は「子供は置いて自分だけ行けば?」と言っていたのですが、子供はピクニックの話を聞いて楽しみにしていましたので、「子供の判断に任せる。子供が行きたいなら僕は連れて行く」と言いました。
その日の朝、ピクニックのことは何も話しませんでしたが、一応着替えさせていける準備はしました。妻に怒られないように部屋も片付けさせました。
出かけるときに妻はわざと三男の好きなTVを音量を上げて見せていました。
わたしは黙って出たら三男が後で傷つくと思ったので「行ってくるね」とだけ声を掛けましたが、彼には聞こえなかったようでした。すると長男が彼のところまで行って何か耳打ちしたところ、三男が「行く~」と言って玄関に来て自分で靴を履いて嬉しそうに出てきて車に乗ろうとしました。
そこで妻の叫び声のような泣き声が聞こえたので三男はびっくりして「やっぱりママとお家にいる」と行ったので「わかった、帰っていいよ」と言いました。
彼がまた家に入ろうとしたときに一層大きな泣き声がしたので三男は怖くなったのか「やっぱりパパと行く」と言って車の方に戻ってきました。
その時は次男も長男も母親に何があったのかと泣きべそをかいていたので、「みんなお家に帰る?帰ってもいいんだよ}と声を掛けましたが全員首を振りました。
なので、シートベルトをして出発しました。途中近所の店に寄ったときにも、彼らが泣き止まないので「やっぱり今から帰ろうか?」と聞いてみましたが、「帰らない」というのでそのままピクニックに行き、子供たちは朝のことはすっかり忘れて楽しくその日を過ごしました。
昨日妻に約束させられたので、子供たちはもっとあそんでいたいと言いましたが、早めに切り上げて言われた時間に帰ってきました。
でも妻は半分以上飲んだ飲みかけのワイン瓶と食べかけの食事を食卓に残したまま電気もつけずに部屋に籠っていました。
私たちが帰るとまた大泣きしはじめたので部屋に入って話をしようとしましたが、鍵をかけて出てこないので、子供たちに夕食を食べさせて寝かせました。
すると突然妻が家から出て車で出かけてしまいました。飲酒していたのがわかったので心配して電話しましたが出ず、警察に連絡するか逡巡しているうちに夜中過ぎに帰ってきました。
事実だけを話すということ
これが大きな夫婦喧嘩があった日の「事実だけを話して下さい」と話してもらったストーリーです。
ここは裁判所ではないので、私はジャッジしません。ただ、事実だけを言うことの難しさと事実だけをとらえようとする大切さを感じてもらいたいだけです。
つまりお互いに自分の感情のバイアスで物事をとらえるので事実だけを思い出したり言うのがとても難しいんです。
そして、嘘を言っているつもりがなくても自分の思いが優先して事実ではないことを事実としていってしまうことも多いですし、都合の悪いことは言わないか短縮し、相手の非は誇張しがちです。
私はどちらも嘘つきではなくて、お互いに自分の感情第一なので事実だけを認識する力が衰えているだけだと思います。
たしかに感情的に頑固なほうがバイアスがかかる傾向は感じています。
当人は嘘を言っているつもりは(あまり)なくて、相手が嘘だと思おうが、自分にとっては事実なのだから事実だという論理です。(これは法律では通用しませんが)
もちろんのその前に火種があったからここで暴発したのですが。
あなたは夫と喧嘩したり何か問題があった時に「事実だけ」をどのくらい言えますか?
そして相手が見えていない事実と自分が見えていない事実があり、そのどちらも事実であるということを認められますか?
(あとがき)
私のはちょっと変わった能動的カウンセリング(能動的傾聴)で、問題解決志向型のカウンセリングです。
どんなことをするのかも少しづつ書いて行こうと思います。
遠慮せずに取り入れられることはご自分たちでも取り入れてハッピー夫婦になってください。
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