壊れてもやり直せる夫婦関係:金継ぎのように“傷を価値へ変える”修復の視点

国際恋婚円満福ぶろぐ

なぜ今、金継ぎを体験してみたかったのか

金継ぎという言葉を初めて聞いたのは遠い昔でした。
上絵付師見習いとして器に向き合っていた頃から、その哲学には深く惹かれていましたが、漆かぶれの心配から実技だけは避けてきました。

「いつかやってみたい」と思いながらも、一歩踏み出せずにきた金継ぎ。
今回、Australia–Japan Society of WA 主催の Kintsugi Master Workshop を知り、ようやくその機会が巡ってきました。

「壊れたものと向き合い、より価値ある姿へつなぎ直す」という金継ぎの智慧は、私がカウンセリングで大切にしている視点と深く響き合っています。
だからこそ“自分の手で”体験してみたかったのです。


ワークショップで実際に手を動かしてわかったこと

想像していた以上に、金継ぎのプロセスは深く、丁寧で、最初の器を削る音さえも秋の虫の声に聞こえるような、ひとつひとつの工程に心を落ち着かせる力がありました。

割れの形を観察し、欠けを触り、削り、いかに自然につなぎ合わせ、整えるかに集中する時間。
匠のJunさんが「急ぐところは手遅れにならないように考えすぎないでとにかく手早く、急がなくていいところはゆっくり丁寧にね。でもどの段階でもやりなおせるから大丈夫、リラックス」と語りかけてくれる言葉は、私がクライアントさんにかける言葉そのもの。

壊れた傷跡が「弱点」ではなく「物語」になる

体験して実感したのは、
壊れた部分は隠す場所ではなく、“その器の歴史”として尊重すれば良いということ。

割れや欠け(つまり喧嘩や別居や時には離婚)は「失敗」ではなく、
そこから新しい価値が生まれていく源になる――
その感覚を、手のひらからじんわり吸収していた感じです。


金継ぎの智慧と、夫婦関係の修復が重なる瞬間

カウンセリングで夫婦のお話を聞いていると、関係のなかに「割れ」や「ひび」のような出来事は少なくありません。
喧嘩、誤解、忙しさ、わかってもらえないもどかしさ、文化の違いなのか性格の違いなのか…。
どれも誰のせいでもなく、人生の中で自然に起こり得るものです。

金継ぎは、その割れた器を見捨てて捨てるのではなく、かといってひびや欠けを無かったことにして使い続けるのでもなく、
ひびや割れや欠けの存在を認め、丁寧に扱いながら、より価値のある姿へ育て直すという道を示してくれます。

傷を“隠す”のではなく、“丁寧に繕いながら進む”という姿勢

夫婦関係も同じです。

見なかったことにした傷は、いつか別の形で疼きます。
髪の毛一本程のひびも、いつか欠けや割れに広がります。
けれど、二人で向き合い、小さな繕いの一歩を積み重ねながら修復していくと、
以前より深い信頼や理解が生まれることがあります。

金継ぎの器が、壊れる前より美しく味わい深く高級になるように。


国際結婚カウンセリングで大切にしている視点

国際カップルが直面する課題には、日本と西洋の価値観やコミュニケーション習慣の違いが重なることがよくあります。

だからこそ、
「どちらが悪い」「何が悪い」ではなく、
“どうすればもう一度つながれるか、理解しあえるか”
という視点で、対話の道のりを一緒に探していくことを大切にしてきました。

今回の金継ぎ体験は、その考えをさらに確かにしてくれました。


今回の体験をどのようにセッションへ生かしていくか

これまでも金継ぎを比喩として説明してきましたが、
今回、実際の器を手にして全プロセスを体験したことで、読者やクライアントさんに「視覚的に」「実感として」伝えられるようになりました。

対面セッションでは金継ぎした器をお見せしながら、
“修復とはどういう状態を目指すのか”を丁寧に共有していければと思います。


金継ぎワークショップについて(軽いご紹介)

私が今回参加したのは Kintsugi Australia /JunさんHitomiさんご夫妻のワークショップでした。
阿吽の呼吸で、冗談もあり、お互いに名前で呼びかけ合う素敵なご夫妻です。
シドニーや東海岸では定期的に開催されているようなので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてください。
Perth でも予定があれば教えてくださると思います。
https://kintsugi-australia.com.au


おわりに ― 壊れたからこそ見えてくるもの

器も、人間関係も、壊れないことよりも、
壊れたときにどう向き合うかに、その人らしさや関係の深さが現れるのかもしれません。

今回の金継ぎ体験は、
「傷を恐れずに、そこから新しい価値を育てていく」
それで良いんだということを改めて思い出させてくれました。

必要な方に、この智慧が届きますように。


あなたも「いつか」から一歩踏み出しませんか?


もし、今のパートナーとの関係に「やっぱりあきらめないで修復のチャンスに賭けてみたい」「どこから手をつければいいのか分からないけど何とかしたい」と感じることがあれば、
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